デザイナーから学ぶ 知的生産性を高める方法【アウトプット編】

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デザイナーから学ぶ 知的生産性を高める方法。最終章のアウトプット編です。

アウトプットのコツは、どれだけ人の感情を動かせるかです。

伝えたい要素を凝縮していかにシンプルにし、受け手に合ったかたちでドラマ性のある体験を表現し、感情を揺り動かすか。

普段のビジネスでもほとんど無意識にしていることですが、私にとっては新しい学びがありました。

これには、凝縮フォーマット、ストーリーテリング、体験デザインという3つの要素があります。

21世紀のビジネスにデザイン思考が必要な理由より

今回は「凝縮フォーマット」「ストーリーテリング」「体験デザイン」の3つについて説明していきます。

これまでの「はじめに」「インプット編」「ジャンプ編」は以下になります。

デザイナーから学ぶ 知的生産性を高める方法【ジャンプ編】

2016.09.08

デザイナーから学ぶ 知的生産性を高める方法【インプット編】

2016.09.08

デザイナーから学ぶ 知的生産性を高める方法【はじめに】

2016.09.08

凝縮フォーマット

デザイナーは、様々なアイデアを凝縮してシンプルなものにするため、1枚のポスターや、ネーミング、キャッチコピーなどのフォーマットを利用します。

1枚で表現しなければならないという、フォーマットにおける制約を自ら課すことで、自動的にいらない要素を削ぎ落とさざるを得ない環境をつくりだすのです。

(略)

MIT Media Labの石井裕先生は、「考えているアイデアを140文字以内で説明しなさい」とか、「漢字4文字で表現しなさい」というようなことをよくおっしゃいます。

アイデアを凝縮するための表現フォーマットを活用することで、自分たちのアイデアを削ぎ落とすことができるのです。

何事も「時間をかけるといいものができる」思い込みがありますが、必ずそうではないそうです。

制限を設けて、そこから生み出すアイデアの方が本質を捉えられるという考え方ですね。

ストーリーテリング

次はストーリーテリングです。

これは、他の商品やサービスと差別化が測りにくくなった現代では、重要度が増してきているものです。

あなたにもし愛してやまないブランドがあるとしたら、あなたはそのストーリーに惹かれているのかもしれません。

デザイナーのプレゼンテーションの特徴は、できるだけ具体的なストーリーを表現しようとすることです。

たとえば、リサーチの結果をプレゼンテーションする際にも、8人のユーザーに共通していることではなく、1人の特徴的なユーザーの具体的なストーリーを語ります。

そうすることで、人の心を動かすことを主眼においたプレゼンテーションをつくることができます。

神話の法則、ヒーローズジャーニーとも呼ばれるのですが、人の感情を動かすストーリーにはテンプレートがあります。

主人公が目的を達成するために困難に打ち勝ちハッピーエンド

というのが主な鉄板ストーリーです。

それをサービスに置き換えると・・・

  1. 主人公であるサービスのユーザーが
  2. サービスを使うことの便益を得るために
  3. 日々感じている課題に取り組むことで
  4. 日々がちょっと幸せになる

という形ですね。

これができるようになるための最初のステップは、ログラインと呼ばれる物語の要旨を2~3行で表現することです。これは、映画のパンフレットや、文庫本の裏などにある短い要約説明に近いものです。

ログラインが出来たら、以下のテンプレートに当てはめることでストーリーができあがります。

【英雄の旅の原型(テンプレート)】

  1. 普段の世界:現実の世界はどのような課題が存在するか?
  2. 冒険への誘い:今のぬるま湯の世界を出るきっかけとなるできごと
  3. 迷い、葛藤:冒険に出ることで得られるもの(便益)と、失うもの(コスト)の葛藤
  4. メンターとの出会い:思いもしなかった支援者の現れ
  5. 試練(敵との遭遇):冒険において、宝物を得るために越えなければいけないハードル(競合、心理的ストッパーなど)
  6. 報酬:試練を越えたことで得られた報酬(便益)
  7. 帰還:冒険を経て、現実の世界に戻ってきて気づいた多くの学び(人間的成長など)
  8. 宝物を手にする:結果的に大成功している

体験デザイン

最後は体験デザインです。

デザイナーは、自分のアイデアをプレゼンする際に、単にプレゼンテーションをつくるだけではなく、様々なメディアを使った体験の可能性を考えることが得意です。

アイデアを表現するために、パワーポイントのプレゼンテーションだけではなく、ポスターやビデオ、プロトタイプで表現することがあります。

あるコミュニケーションデザイナーの方は、「パワーポイントのプレゼンテーションなんて当たり前すぎて面白くない。

聞き手が腹落ちするためには、どういう表現の仕方がよいかをゼロベースで考えます」とおっしゃっていました。

とにかく、理解をしてもらうとともに感情を動かすにはどうしたらいいかをゼロから考えます。

「こうあるべきだ」を全て捨てて考えるということですね。

アウトプット編まとめ

アウトプットは、伝えたいことを凝縮してシンプルにしつつも、いかに感情を動かすかに集中します。

そのために使える思考法は「凝縮フォーマット」「ストーリーテリング」「体験デザイン」の3つ。

インプット、ジャンプ、アウトプットが身につくことで、ビジネスを大きく成長させることができます。

シリコンバレーの企業を研究して、ぜひ実践してみましょう!

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ABOUTこの記事をかいた人

平井隆嗣

メディアオプティマイザー 平井 隆嗣
アプリプログラマー、Webデザイナーなどを経験。現在は神田昌典公認 事業創造コーチの資格を持つ師匠"フィクサーS"と共に独立後の成功・失敗体験を活かし、「起業・複業をしたい人・している人のメディア作り」をお役立ちする『メディアオプティマイザー』として活動中。