たった10分で企画が作れる「5つのS」とは?『企画は、ひと言。』 by 石田章洋

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どんなビジネスでも、企画を立ち上げなければスタートできません。

そして、成功か失敗は企画が「ウケる」かどうかで大きく変わります。

「ウケる」企画ってどんな企画なの?と気になって手に取ったのが『企画は、ひと言。』。

アイデアを生み出し、実現するたったひとつのコツは「ひと言」で見える企画をつくることであるという本書には、たくさんのアイデアを生み出すヒントが書かれていました。

「見えるひと言」にセンスはいらない

著者である石田さんは、「企画とは?」について次のように語っています。

企画とは頭に浮かんだアイデアを言語化したもの。

頭の中でモヤモヤとしていたアイデアを、端的な言葉で表したのが、企画を実現するための「ひと言」です。

(略)

「見えるひと言」は、アイデアが世に出る前、私たちが知らないところでひそかに新しい何かを世に送り出すために活躍している言葉です。

普段の生活で見ている「ひと言」は、キャッチコピーとなっているものばかり。

しかし、企画が実現するかどうか決めるのは、キャッチコピーになる前の「ひと言」だそうです。

キャッチコピーになる前のひと言は、センスは全く必要ないそうです。

例えば、糸井重里さんが作った西武百貨店のキャッチコピー「おいしい生活」ですが、この凄まじくインパクトのあるキャッチコピーが生まれる前の「ひと言」は・・・

モノを売るデパートから生活の提案をするデパートへ

だったそうです。

オシャレなセンスのある言葉ではなく、イメージが見えて企画の意図が分かるベタなひと言から企画が生まれることがわかります。

旭山動物園も「形態展示から、行動展示へ」というひと言から「伝えるのは、命の輝き」というコンセプトが生まれたそうです。

うまくいく企画を作るための5Sとは?

本書では、ひと言の企画が何故うまくいくのは「5つのS」の強みが入っているからだと書かれています。

5つのSとは、

  1. Short
  2. Simple
  3. Sharp
  4. See
  5. Share

それぞれを簡単にまとめると、

「Short」
・言葉は短ければ短いほど強くなる
・話すなら10秒以下、文字にするなら30字以内

「Simple」
・まずはシンプルな軸を考える
・提案者が直接プレゼンしなくても伝わる、シンプルな一言をつくろう
・シンプルさの理想は「エスカレーター・ピッチ」

「Sharp」
・ホームラン狙いではなく、芯に当てる
・アイデアが凝縮した研ぎ澄まされたひと言は、相手の心に深く突き刺さる
・刺さる=インパクトがある

「See」
・企画に求められているものが見える「ひと言」を考えよう
・見えない企画は通らない

「Share」
・その「ひと言」に周りを巻き込もう
・企画にかかわる人がシェアできる合言葉をつくる

ということになります。

企画を作る際には、この要素がすべて含まれているかどうかをチェックして作りましょう。

参加する人数が増えれば増えるほど、言葉の解釈が変わり、おかしな方向に動きがちなので、特に「See」は重要だと思います。

経験上、言葉の認識を曖昧なままにすると、確実と言っていいほど上手くいかないです。

ストーリー性を持たせ、共感を得る

ぼくたち人間は「ストーリー」が好きです。

そして、ぼくたちが好むストーリーには定番のパターンがあるのです。それが「神話スタイル」というもの。

神話スタイルとは・・・

「何かが欠けた主人公が冒険の旅に出て、賢者の助けを借りながら試練を乗り越え、宝を持って帰ってくる」もの

その神話スタイルを使い、企画をひと言で表すことで、共感を得られる企画になります。

スターウォーズも、ダイソンの羽根のない扇風機も神話スタイルで語れるそうです。

まとめ

物事って「そもそも」を常に考えるようにするのが大事だと思うんです。

「企画の書類」ってなんのためにつくるの?と考えると、「詳細に説明する」ために作るのではなく「メンバーにイメージを共有する」ためだったりします。

何事も目的があって、それを叶えるためにモノを作ったり、絵を描いたりするわけです。

本書を読んで、その「そもそも」を大切にすべきだということを改めて認識しました。

第1章 ウケる企画はみんな「ひと言」
・『世界ふしぎ発見! 』を生んだひと言
・「とにかく、フジテレビらしい朝から元気な番組」とは?
・食事には5文字で誘え
・あなたの企画は「キング・ギドラ」になっていないか?
・任天堂Wiiを生み出したベタな合言葉とは?

第2章 ウケるアイデアの5原則
・原則1 “トンガリ幻想”を捨てよ
・原則2 「ベタ(定番)」の力を利用せよ
・原則3 「ベタ」に「新しさ」をプラスαせよ
・原則4 「ベタ」と「新しさ」の理想のバランスを目指せ
・原則5 ヒットの「カタチ」をつかめ

第3章 ひと言で発想する技術1 アイデアを生み出す
・タマゴが先か、ニワトリが先か
・「素人恋愛バラエティ10年周期」の法則
・「かけ算」が生まれる「足し算」を探せ
・大きな胸を「小さく見せるブラ」が生まれた理由
・企画は「一寸先が光」である

第4章 ひと言で発想する技術2 アイデアをひと言にまとめる技術
・アイデアの「下ごしらえ」をしよう
・ニーズのないものはアイデアではない
・3つのCを武器にせよ
・ムダな言葉はすべて削る
・「ひと言」を見直す3つのポイント

第5章 「ひと言」を強く、確実に伝えるために
・「割り箸の袋の裏に書いてできないプレゼンはダメ」
・「起承転結」「序論・本論・結論」より「ナナヘソナス」
・プレゼンの鉄則――「神話の法則」
・欠けたピースを埋める旅
・企画を実現する”究極のテクニック”

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平井隆嗣

メディアオプティマイザー 平井 隆嗣
アプリプログラマー、Webデザイナーなどを経験。現在は神田昌典公認 事業創造コーチの資格を持つ師匠"フィクサーS"と共に独立後の成功・失敗体験を活かし、「起業・複業をしたい人・している人のメディア作り」をお役立ちする『メディアオプティマイザー』として活動中。