シリコンバレーに住む主婦が自閉症の息子に向けて開発したアプリ「Voice4u」

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シリコンバレーは、主婦でも世界初の製品をリリースすることができます。

企業だけでなく、個人も平等に活躍できる社会は素晴らしいですね。

今回は、自閉症の息子を持つ、久保由美さんが開発した「Voice4u」というアプリをご紹介します。

参考:Voice4u – 絵カードシンボルと文字読上げ (TTS) のVOCA コミュニケーションアプリ

本人以上に本人のことを考えて作られたアプリ

Voice4uは、絵カードをタップすると、音声でその絵に対応する言葉を読み上げてくれるアプリです。

Webサイトに

このアプリの開発には、言語の表現が難しい多くの人々や、米国を始めとする世界各国で活躍するスピーチセラピスト、医師、教育者、研究者、親たちの意見を取り入れ、実際にさまざまな現場で試用したフィードバックの基に生まれました。

とある通り、仕組み的にはそこまで難しくないのですが、とても考えて作られているアプリです。

絵が宇宙人である理由

このアプリの特徴は、絵カードに書かれている人間が「宇宙人のような絵」であることです。

これには意味があるのですが、その想いが素晴らしいのです。

Voice4uを作るにあたって私たちチームが思ったことはひとつです。

「自閉症の子供さんが使うのならば、自閉症以上に製品にこだわらなくてはならない。」

Voice4u を手に取られて皆さん驚かれるのは、絵だと思います。カラフルで、宇宙人のような絵。毛がない、服をきていない、驚くほどシンプルな絵とカラフルな色で、表情を作り出しています。これは、多くの自閉症の先生や、セラピストや医師からの助言です。

「自閉症の子どもたちが使うアイコンに髪の毛を描いたりや服を着せないでほしい。」

その理由は、自閉症の子供たちが、

「どうしてこの子は髪の毛が右にはねてるのに、さっきの子は左だったの?」

とか、

「この子は服は、どうして前の子供と同じ服なの?」

とか、髪の毛や服にこだわってしまうからだそうです。そうなると、授業をする前に先に説明をし、注意を服や髪の毛からそらして、それから授業やセラピーになってしまうので、手間がかかるし集中しにくいから。ということでした。

自閉症の方はどんなことを感じるのか?どんなことを考えるのか?」を徹底的に考えることで、「使われる」アプリになっています。

上辺だけ美しいデザインのアプリじゃダメなんだな、と感じますね。

革新は相手への愛から生まれる

相手以上に相手のことを考え、何を求めているのかを言語化し、形にする。

マーケティングの基本であり、愛ですね。

そして、このアプリはボランティアではなく、プレミアムプランとして課金要素も備えているのです。

主婦でも「この問題を解決したい」があれば、多くの人の役に立ちながら収益を上げられることが証明された例ですね。

ビジネスマンだけでなく、主婦でもシリコンバレーから学べることは多そうです。

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ABOUTこの記事をかいた人

平井隆嗣

メディアオプティマイザー 平井 隆嗣
アプリプログラマー、Webデザイナーなどを経験。現在は神田昌典公認 事業創造コーチの資格を持つ師匠"フィクサーS"と共に独立後の成功・失敗体験を活かし、「起業・複業をしたい人・している人のメディア作り」をお役立ちする『メディアオプティマイザー』として活動中。