2023/10/07

パブリックドメインで夢を叶える方法

今回は、過去の先人たちの知恵を活用しながら、自分の商品やサービスを作り、人を楽しませたり、感動させたり、癒したりして夢を叶えていく方法をご紹介していきたいと思います。

特に、これからコンテンツビジネスを始めたい方にはおススメな方法となるでしょう。

Find Your Lost Files

これからご紹介するアイデアは、・・・


ウォルト・ディズニー、テッド・ターナー、ドーバー・パブリケーションズをはじめと
する、超有名企業から個人までが多くの利益とファンを獲得した方法です。


そして何より、過去の偉人たちはこの「秘密(シークレット)」を知っており、大きの
成功者を生み出した方法でもあります。にもかかわらず、その存在を知り、使っている
人はほとんどいないのが現実なのです。


偉大なる秘密を知った起業家レベッカ・ファインは、この秘密を使い、111か国から数
千人の読者を獲得し、出版からオーディオブックの販売、オンライン講座を開講させた
ことで莫大な利益を生み出しました。


彼女は失われた、いや忘れられたファイルを探し出し、それを使ったたに過ぎません。

そして、この失われ世の中から忘れられたファイルは世界に20億以上あると言われています。次はあなたの番です。世界は、あなたが失われた(忘れられた)ファイルを探し出し、世の中をよりよくするための”アイデア”を待っています。


さぁ、一緒に新たな冒険の旅に出かけましょう。

くまのプーさんがホラー映画に

黄色くて ちょっとぽっちゃりで、はちみつが大好きなクマさんと言えば?

そう、くまのプーさんですよね。

恥ずかしながら私自身、ディズニーランドでリピートしてしまう乗り物がプーさんのハニーハントなんです。子供から大人まで、大人気のキャラクターだということは疑いの余地はないでしょう。

そんな中、2022年8月31日にとある映画の予告編が公開され、その内容の恐ろしさに衝撃が走ったことをご存じでしょうか?

その映画のタイトルは、Winnie the Pooh: Blood and Honey(くまのプーさん:血とはちみつ)内容はなんとホラー映画。画像があまりにも怖いためここでは割愛させていただきますが、あんなにかわいらしく、愛されてきたプーさんをこんな残酷なキャラクターになってしまって、なぜ、ディズニー社は怒らないのでしょうか︖

その理由は、2022年1月1日をもって原作の「Winnie the Pooh」が著作権切れになったため。原作のストーリーを自由に使うことが可能であるだけでなく、キャラクターも自由に創作(改変)し使うことが可能になりました。ディズニー社のくまのプーさんとは全く違うイメージのキャラクターとストーリーでコンテンツを作ることに何の障壁もないわけで、ディズニー社も何の文句も出せないのです。

ミッキーマウスの寿命は、あと1年

そして、多くの人が注目しているのが2024年1月1日。

特に新たな法律などができない限り、この日をもってミッキーマウスの著作権が切れることになります。

なぜ、これだけ注目されているかと言いますと、これまでにも何度かミッキーマウスの著作権が切れるタイミングがあったためです。ミッキーマウスの歴史をたどると、1928年 『蒸気船ウィリー』公開が始まりとされています。※もちろんキャラクターをデザインしたのはもっと前

1976年に法改正がされるまでは著作権の保護期間は56年間で、1984年に著作権が消滅する予定でした。しかし、法改正の後、保護期間は75年に延長。さらに、1998年 著作権延長法(ソニー・ボノ著作権延長法)が制定され、1977年までに発表されたものは95年間。1978年以降に発表されたものは発行後95年/創作後120年のいずれか短い期間保護されることになりました。

この著作権延長法(ソニー・ボノ著作権延長法)は、別名「ミッキーマウス保護法」とも呼ばれているのです。

ディズニー社は著作権を伸ばすことも含め、ロビー活動や選挙活動費に約20億円以上を投じたという報道まで出ています。なぜ、ディズニーはここまで(ミッキーマウス)の著作権にこだわるのでしょうか?それは、ミッキーマウスをはじめとしたキャラクタービジネス及びエンターテイメント事業で、年間696億7000万ドル(約8兆7000億円、2019年の売上高)を得ているためです。

コンテンツビジネスとは

「偉大なる秘密」の本題に入る前に、まずはコンテンツビジネスについて解説をしておきます。

世の中はたくさんのコンテンツにあふれています。例えばYoutube上にアップされている動画やブログやSNSの記事、Amazonなどで売られている本、Voicyなどを通して配信されているポッドキャスト(音声)、映画や音楽、マンガやアプリ、ゲームなどはすべてコンテンツと呼ばれているものです。

つまりコンテンツビジネスとは、動画や音声、本や記事、ゲームに映画や音楽などを通してユーザーに提供する事業モデルのことになります。

コンテンツビジネスの魅力は、秋元康先生がいうような”カルピスの原液”を作ることができれば、様々なコンテンツに活用することができるというものです。

例)昔ならおニャン子クラブ、最近ならAKB48のような「型」が一つ作れれば、アイドルビジネスでライバルグループを作って全国展開したり、ライブハウスやCD、DVDの販売や握手会、ドラマ化やグッズの販売など様々なコンテンツビジネスが可能になります。

つまりいかに”いいコンテンツ”を作るまたは手に入れるかが重要な要素になってくるという訳です。

自分はそんな有益なコンテンツを
持っていない

自分にはそのようなコンテンツは持っていないいし、売れるような知識やスキルもないという方もいらっしゃると思います。(というよりそういう人のほうがほとんどだと思います)

いいコンテンツを持っていないならば、素晴らしいコンテンツを既に持っている人や会社とつながればいいわけですが・・・、正直、そういう人や会社を見つけてきた理、さらに交渉したりするのは面倒だったり、お金がかかったり、自分に実績がないことで相手にしてくれないというケースがほとんどでしょう。

そして、ここであきらめたり挫折したりする人がほとんどでもあります。


そんな悩みを一発で解消してくれるのが今回ご紹介する”パブリック・ドメイン”です。

パブリック・ドメインとは?

詳しくはこちらの記事を参考にした頂ければと思いますが、簡単に説明すると、公衆(パブリック)が自由に使える著作物のことです。

パブリックドメインには様々な種類がありますが、最初に知っておくべきことは”アイデア”と”事実”は著作権で保護されないためパブリック・ドメインとなります。そのため、他人(他社)が考えたアイデアはあなたも使って構いません。

※ただし、そのアイデアを使って作られた著作物や商標、特許などは権利が発生していますのでご注意を。


その他には、公衆のために贈与または寄贈された著作物もパブリック・ドメインになります。海外ではソフトウェアなどはパブリックドメインになっているものも結構ありますので、探してみるといいでしょう。


さらには、アメリカ政府の著作物もパブリック・ドメインになります。歴代大統領のスピーチ集などは日本でも結構売れていますが、これらのスピーチ自体はパブリック・ドメインになるため自由に使うことができます。

おススメは
以前は著作権があったけれど、

保護期間が満了、
または無くなったもの

パブリック・ドメインの中で私が最もおススメなのが、以前は著作権があったもので、保護期間が満了、または著作権が無くなったものです。

直球でお伝えするなら、「昔」書かれた本です。


特にアメリカを中心とした英語圏にあるコンテンツで上記のパブリックドメインは、日本では知られていないコンテンツ(または知られていても古い訳で紹介されているもの)は、大きなビジネスチャンスになる可能性が高くなります。

ここでいう昔書かれたの「昔」とはどのくらいかといいますと、

アメリカの場合

ルールその1.
1923年以前に米国で出版された作品はパブリックドメインとみなされます。

ルールその2.
1923年から1963年までに出版された作品は、著作権表示が更新されていない場合、パブリックドメインとなります。

ルールその3
1963年から1977年に出版された作品は、その作品の個別の著作権ライセンスを更新しない限り、パブリックドメインになる可能性があります。

1989年3月1日以降に制作された創作物は、自動的に著作権保護の対象となるため、1989年3月1日以降、著作権保護の申請は不要となりましたが、権利行使や裁判での損害賠償請求が必要な場合に備えて、http://www.copyright.gov、正式に著作権保護の申請をしておくことが望まれます。

ルールその4。
1923年から1989年3月1日の間に米国で出版された作品も、手続きが完了していれば、著作権保護されます。手続きには、著作権の通知、登録、および/または更新が含まれます。

これらの手続きが完了しない場合、その作品は事実上パブリックドメインになることを意味します。

・・・になります。

あくまで推定ではありますが、1923年~63年に出版されたものの中で、著作権の更新をしなかったものは83~85%あると言われています。

米国内だけでも、これだけのお宝が眠っています。

– 8500万冊以上の書籍(全世界で20億冊以上)

– 200,000以上の雑誌=数百万の記事

– 800万件以上の特許

– 写真、美術品など、1億枚以上の画像(実際はもっと多いでしょう)

– 1,000以上の政府機関ウェブサイト、書籍、映画など

2つのメガトレンド

どんなビジネスでもトレンドに乗ることで大きな成果を生み出すことができます。その点においては、オンライン・オフライン関係ありません。

ビジネスで成功する大きなメガ・トレンドは2つ。「ソリューション」と「リソース」です。

人々は問題の解決策を必要とし、また、達成したいことを達成するための資源を必要とします。

もちろん、ある人が抱えている問題は、その人の望みを叶えるためのものである可能性もあります。例えば、小説家は、人々が問題解決として自分の本を買うとは思っていないことが多いですが、しかし、実際にはそうなのです。お客さんは楽しませたいと思っていて、著者はお客さんが楽しめるようなタイプの本を書いているのです。

つまり、ここでも著者は彼らに解決策を提供しているのです。このように、常に新しいものが出てくるのがエバーグリーンマーケットです。数年前、出版業界では塗り絵の本が流行り、このトレンドは非常に盛り上がりました。今でも続いていますが、2015年のようなことはありません。さて、これはどう考えてもエバーグリーンなトピックや市場ではないのですが、かなり長く続いているトレンドなのです。

コンテンツ・プロダクト・カテゴリーの豊富さ

誰もがコンテンツを必要としており、利用できるコンテンツにはさまざまな形態があります。

特許を取得した機械であれ、世界で最も有名な芸術作品であれ、何年もかけて作られたものはすべて、本当に過去のものの上に成り立っています。それは素晴らしいことで、現在でも私たちに多くのチャンスがあることを意味します。例えば・・・

– 恋愛・ロマンス

– 料理

– ヘルスケア

– ビジネス/メイクマネー

– 金融/節約

– 子育て/教育

– 減量/フィットネス

– 仕事・キャリア

– ペット

– 趣味/芸術

etc。

これらはすべて、「変数」を持つ大きく広いトピックであり、あなたはこれらのカテゴリのいずれかに適合するパブリックドメインの材料がたくさんあることを保証します。実際、これらの各カテゴリーに関連するコンテンツは、一生かかっても使い切れないほどたくさんあるのです。

Everything is a Remix

パブリック・ドメインに限らず、コンテンツ制作における理想は「自分の知識」と「他人の知識」のブレンドから創造することです。私たちの個人的な知識を、他のクリエイターや発明家、先人の天才たちと融合させることで、新しいものが生まれます。

つまり、先人たちや今を生きる、あらゆる分野の何百万人もの賢くて創造的な人たちの知識や経験と組み合わせることでさらなる価値を生み出すことができるのです。

50年、100年前に作られた芸術作品について考えてみましょう。その作品が作られたとき、マグカップやTシャツ、ジュエリー、靴などをオンデマンドで作ることができる技術が登場することを、作者は想像していたでしょうか︖eコマースやソーシャルメディアの発展はどうでしょう?しかし、今、私たちはこのようなツールやテクノロジーを手に入れることができます。そのため、私たちは、当時のデザイナーが考え出したアイデアを、これまで考えられなかったようなさまざまな方法で活用することができます。

昔のクリエイターは、自分たちの作品をどのように活用するかについて、さまざまな考えを持っていました。そして、私たちがお客様に提供するソリューションも、さまざまな形を持っています。その秘訣は、適切な解決策を見つけることにあります。その秘訣を知ることができるのです。

もちろん、過去にあったコンテンツの多くは今も使われていますが、過去になかった新しい技術や素材もあります。たとえば、バスケットの編み方を発見したら、それをまったく別の方法で応用して、新しく斬新なものを作ることができるかもしれません。決して古いものばかりではありません。私たちが自由に使えるコンテンツは、日々増え続けています。

クリエイティブの3要素

“Start copying what you love. Copy copy copy copy. At the end of the copy you will find yourself.”好きなものをコピーする。コピーコピーコピーコピー。コピーしたの先に、自分自身を見つけるでしょう。

― Yohji Yamamoto

映画監督カービー・ファーガソンは、すべてはリミックスでできていると語り、クリエイティブの土台には3つのエレメントが存在していると伝えています。

その3つとは・・・

COPY :模倣し
TRANSFORM:変容させ
COMBINE:組み合わせる

おそらくほとんどの日本人は義務教育の中で、どんな状況であれカンニングしてはいけないと教わってきたと思います。しかし、クリエイティブの世界ではどんなことも真似(コピー)から始めることが常識です。

大切なのは”何をコピーするか”であって、模倣もせずゼロから商品を生み出すことは不可能ですし、誰からも学ばず、コピーもせず物事を進めるのは非常に困難な道だと思います。

まずは過去の偉人の知識をコピーし、そのあと、変容させ、組み合わせることでオリジナルな自分らしいコンテンツを創り出すことができまし、私たちは実際にこの3つのスキルを使ってコンテンツを作ってきました。

成功事例

パブリック・ドメインを使って最も成功した事例をいくつかご紹介させていただくと、まず1つ目はナポレオン・ヒルが書いた「Think and Grow Rich」でしょう。日本では思考は現実化するというタイトルの印象が強いかもしれませんね。

Think and Grow Rich」は1937年に出版され、1965年に著作権を更新する必要がありましたが、更新の手続きは行われませんでした。その後、ナポレオン ヒル財団は 1982 年に設立され、「Think and Grow Rich」の成功の哲学を普及させていき、商標権も取得して著作物の保護をしようとしましたが、結果的に商標権で著作物を管理する試みは失敗に終わりました。

そのため今でも多くの人が「Think and Grow Rich」を出版し、中には100万円を超えるような高額商品を販売する人や企業も登場し、多くの人が多くの利益をあげることに成功しています。

2番目は”ディズニー”です。

アンデルセン童話やグリム童話などのパブリック・ドメインからストーリーを借りて、そこに様々なオリジナルキャラクターを作り大成功を収めています。今や映画だけでなく、テーマパークやグッズ販売で、毎年10億ドル以上を生み出す巨大企業へと成長しています。


最後にもうひとつ。マーケティングやコピーライティングを勉強されている方なら一度は読んだことがある「広告マーケティング21の原則」。この本も実はパブリック・ドメインなのです。

クロード・ホプキンズという有名なマーケッター兼コピーライターが書いた本で、原題は「Scientific Advertising」です。1923年に出版され世界で800万部以上売れた大ベストセラー本になります。

パブリック・ドメインの注意点

ここでパブリック・ドメインを活用する際の注意点があります。

それは、大前提として”オリジナル”を扱うこと。例えば、リプリントとかバージョンアップ、増訂版などはオリジナルではないため、著作権で保護されている可能性があります。「Think and Grow Rich」も増訂版が発売されていますので、増訂版は今でも著作権で保護されています。

また、二次著作物も著作権が発生します。「Think and Grow Rich」の場合、日本版「思考は現実化する」は翻訳された時点で別の作品となります。つまり、あなたが「Think and Grow Rich」を日本語で出版しようと思い、既に日本で出版翻訳された文章をそのまま使おうとすると著作権違反になるというわけです。

そのため、常にオリジナル(この場合は1937年に出版された英語の本)を見つけ、翻訳出版したり、コンテンツを発信するようにしましょう。

パブリック・ドメインを活かす
9つの方法

1:本を出版する

これは最も王道とも言うべき方法です。国内外のパブリック・ドメインを見つけて、必要であれば翻訳して書籍として出版する方法です。もちろん、原書をキュレーションして、自分のオリジナルコンテンツとして出版してもいいでしょう。

2:オーディオブックにする

次に、パブリック・ドメインの書籍をオーディオ・ブックにして販売したり配信するほうほうがあります。最近では、パブリック・ドメインのコンテンツを朗読してYoutubeなどから広告収入を得る人も増えています。声に自信がある方や、声で何かを表現したい方にお勧めの方法です。

3:グッズ化する

パテント関連、古いパブリック・ドメインの本などからさまざまな画像をそのまま使ったり、イラストレーターなどで編集して、Etsyなどのプラットフォームでグッズや画像のダウンロードできるようにして展開する方法です。

今やデザインさえ決まっていれば、受注生産でTシャツやポスター、ノートやマグカップなどを販売することが可能になりました。自分のお店を持ってECショップを作りたい人にはおススメです。

例えばこんな感じで・・・

4:キャラクターをデザインする

ディズニー社が行っているように、過去の童話や神話から得たインスピレーションからあなたオリジナルのキャラクターを作って発信していくという方法もあります。

もしあなたが絵本を出版したいとして、イラストは得意だけどストーリーが苦手ならストーリーはパブリック・ドメインのコンテンツを。イラストはそのストーリーに登場するキャラクターを創造して登場させてもいいでしょう。

他にも最近話題のNFTを使ってビジネスを展開していくというアイデアも面白いはずです。

4:CDやDVD オンライン講座にする

海外の起業家マット・フューリーは、1914年に発売された「ファーマー・バーンズ・スクール・オブ・レスリング」をeBayで発見し、その書籍を参考にしてLessons in Wrestling and Physical Culture(レスリングと身体文化のレッスン)」というコースを作りDVDやテキスト、オンライン講座としてパッケージ化しました。

その結果、売上が数百万ドル(日本円で数億円)に達し、そのパッケージは今でも売れ続けています。

彼以外にも、聖書の次に有名だと言われているジェームズ・アレン著「原因と結果の法則」を活用したオンラインコースを作って、大きな利益をあげた起業家もいます。もちろん、「原因と結果の法則」もパブリック・ドメインのためコンテンツはお金を一銭も支払うことなく商品化

5:再販権などの権利を提供する

海外では昔から行われている方法で、例えばあなたがパブリック・ドメインの優良なコンテンツを見つけ、翻訳し、日本でメルマガ読者限定でその書籍を販売したとしましょう。

その際に、書籍だけ読みたい方には1500円で販売する一方で、もしこの本をあなたもビジネスに活用して”リスト(読者)”を集めるために使いたい or 自分もこの本を自分の名前で出版し、利益をあげたいというような場合に、リセールライトマスターリセールライト。さらには、フルマスターリセールライトという権利付き5万円で販売することで、WIN-WINの関係を構築することが可能です。

最近では、ホワイトラベルという言い方をする場合もありますね。

6:翻訳する

翻訳については、これまでの1~5にも共通する点が多いのですが、例えば、パブリック・ドメインの映画などに対して、自分で字幕を入れて、Youtubeにアップしたり、DVDなどにして販売するという方法です。


日本でも980円くらいで過去の名作がDVDとして販売されているケースがありますが、その多くはパブリック・ドメインなはずです。それでも、海外のパブリックドメインになったアニメやドキュメンタリー(スピーチ映像など)も未邦訳のものが多く、子供向けチャンネルを作って、子育て夫婦を助けるための事業を立ち上げたりすることも可能でしょう。

字幕を入れるのみであれば、動画編集スキルもさほど必要ない一方、取り組んでいる人も少ないのでチャンス市場かもしれませんね。

7:設計図を借りる

著作権法には、本や映像、音楽や写真のほかに”図面”や”建物”も保護されています。保護されているということは、保護期間が終われば”図面(設計図など)”や”建物”もパブリック・ドメインになるというわけです。

いまや3Dプリンタがあれば家まで建てられる時代において、例えば、洋服の図面や絵柄、建物の設計図などを使って様々なプロダクトを個人で創り出すことが可能になります。

何かを作りたいというクリエイターは、図面(設計図)などを活用して新たなプロダクトを作ってみてはいかがでしょうか。

8:演技・演奏する

パブリック・ドメインの中には、芝居の脚本や楽譜も存在しています。

意外と知られていない話として、「ハッピーバースデートゥーユー」問題がありました。

「ハッピーバースデートゥーユー」のフレーズを繰り返すあの有名な歌に関して、「Happy Birthday to You」の著作権を保有しているとして、音楽出版会社のワーナー・チャペル・ミュージック(ワーナー)が著作権侵害を理由に映画制作会社に歌の使用料を求めたところ、制作会社側が「ワーナーは歌の著作権を保持していない」として提起していた訴訟で、「原告の主張の通り、ワーナーは歌の著作権を保持していない」との判決が下されました。

Happy Birthday to Youは、19世紀にミルドレッド・ヒル、パティ・ヒルのヒル姉妹が作詞・作曲した「Good Morning to All」という歌が原曲の、いわゆる替え歌です。原曲よりも人気になった替え歌Happy Birthday to Youの著作権は、アメリカでは1935年にクレイトン・サミー氏らによる共有名義で正式に著作権登録がされています。なお、原曲のGood Morning to Allは登録されなかったため、アメリカではパブリックドメインとして、自由な使用が認められています。

過去の脚本や楽譜を活用して、個人の演技や演奏を楽しむだけでなく、お金をもらって芝居をしたり演奏をすることも可能です。最近はJASRACなどが音楽教室などでも権利料が発生するという見解を示していますので、パブリック・ドメインの価値はさらに高まっていくはずです。

9:伝える

最後はパブリック・ドメインの可能性を伝えるという方法です。これだけの魅力があるパブリック・ドメインですが、ほとんど知られていない(知っていても使っていない)ことがほとんどです。

これからは「個人」の時代だからこそ、パブリック・ドメインを使ったクリエイティブな生き方働き方を自分が実践するだけでなく、魅力を伝えるエヴァンジェリスト(アンバサダー)として活動する方法も選択肢として考えてみてはいかがでしょうか。

自分のコンテンツ VS 他人のコンテンツ

ここで、パブリック・ドメインを活用するにあたって、自分のコンテンツと他人のコンテンツを比較して考えてみたいと思います。

ほとんどの起業家が自分のコンテンツを使って商品やサービスを作りたがるケースがほとんどです。確かに自分でゼロから考えコンテンツを作って商品を売るのはとても楽しいかもしれません。

ただビジネスの観点から見れば、自分でゼロから文章を考えたり、映像を撮影したり、写真を撮ったりしている時点では1円もお金にはなりません。何より本人に実績がない以上、あなたの発信に興味を持ってくれる人はほとんどいないでしょう。

一方で他者のコンテンツ=パブリックドメインを使うことで、既に歴史があり実績も出ているコンテンツを使えることで、作成時間も商品やサービスを購入する理由も短時間で獲得することができます。

顧客にとってどちらにベネフィットを感じるかは一目瞭然ではないでしょうか。

世界はあなたのアイデアを待っている

これまでお伝えしてきた通り、パブリック・ドメインには無限の可能性が秘められています。そして、パブリック・ドメインという既に或るモノを使って、あなた自身の手で新しい価値を生み出していくことで、つまりはあなたのアイデア次第で、世の中をよりよくすることもできるわけです。

確かに・・・パブリック・ドメインは「ビジネス」としても「お金を稼ぐツール」としても魅力的です。しかしそれ以上に、あなた自身が幸せになるための5つのエレメント(意味、達成、快楽、没頭、良好な人間関係)のすべてを手に入れることも可能なこと以上の魅力はないと思っています。

10年後も愛される
コンテンツをつくろう

東日本大震災を皮切りに、コロナや戦争で価値観が大きく変わった人が増えています。

そして多くの人が「生きる」とは何か。自分はどういう人生を歩みたいのかと真剣に考えるようになりました。特にコロナ禍において、あれほど欲しかったヴィトンバッグ、あれほど住みたかった六本木ヒルズに悲しさを覚え、おいしいものを食べたり、家族や友人と頻繁に会うようになったり、生きていることを実感するキャンプが流行ったりとお金の使い方も大きく変容しました。

それは仕事も同じで、今すぐ稼げる方法よりも 自分にしかできないことをしたい。そして、収入よりも多くの人の役に立つ仕事がしたいと思う人が増えています。だからこそ、これからどんなビジネスをするにせよ考えてほしいのは、あなたが生み出すコンテンツが10年後も愛されているかという視点です。

10年後、あなたが書いたブログ記事は誰かに必要とされているでしょうか?あなたがアップしたYoutubeの動画はどうでしょう。あなたが開講したオンライン講座やオンラインサロンはどうでしょう。


パブリックドメインは、少なくとも10年後も愛されるコンテンツになる可能性を大いに秘めています。なぜなら、現代のようにスマホやSNS サブスクがあるわけでもなく、考えることにすべての時間を費やしてきた先人が多いからです。

何十年という時間をかけて、問い、考え、研究し、まとめたものがパブリック・ドメインだからです。

これからの新しい生き方働き方の一つの選択肢として、パブリック・ドメインを使ったアイデアを発信するスキルを。そして何より、10年後も愛されるコンテンツをあなたの生きた証として作り始めませんか?

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